音楽と教育

教育に携わる音楽好きな人間です。定期的な更新が目標です。

2021-01-01から1年間の記事一覧

おおらかで繊細な感性

HOSONO百景作者:細野 晴臣河出書房新社Amazon 音楽が溢れていることがいいことか 音楽の授業をやっていると、教え子たちには、身の回りに溢れる音に敏感になってほしいと願っている。 音楽の様々な効果や生活の中での働きなどを感じてほしいわけだが、どうに…

読書の見方・考え方

インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式作者:羽田康祐k_birdフォレスト出版Amazon 見方・考え方ここにあり 平成29年に告示された学習指導要領では、全ての教科等に「見方・考え方」というキーワードがある。例えば理科なら「理科的な見方・考え…

納得のいく読解力論

社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか? (講談社+α新書)作者:池上彰講談社Amazon 論理性と情緒性、どちらも必要 「読解力が低下しているらしい」 教育畑にいらっしゃる方であれば、近年よく耳にする話題である。 PISAという国際的な学力調…

「音楽って何?」

哲学音楽論-音楽教育とサウンドスケープ作者:今田匡彦恒星社厚生閣Amazon 音楽の見つめ直し 学校で音楽を教えていると、つい考えてしまうことがある。 なぜ日本人なのに西洋音楽中心なのか 音楽の力とは何か いわゆる「感動的なもの」だけなのか 未だ謎が解…

デジタルを知り、人の価値を知る。

デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来 (ちくま新書)作者:バトラー 後藤 裕子筑摩書房Amazon デジタルの特性を知る大切さ 最近、街中でスマホやタブレットを幼児にもたせ、親は別のことをやっている・・・などという光景を見ることが増え…

「ため込もうとしない読書」に共感

遅読家のための読書術作者:印南 敦史ダイヤモンド社Amazon 巡り巡って出会った読書記録法 何を隠そう、私はこれまで数多の読書術・読書法を試しては、短期間で挫折している。例えば、市販のミニサイズの読書ノートをつける、日記帳に読書の記録をつける、A4…

モノ・コト・ヒト

日々の100 (集英社文庫)作者:松浦弥太郎集英社Amazon いつか自分も 私はモノが好きである。好きであるというより、欲に負ける。 一方で、手に入った途端に熱が冷めることも多い。 これではモノが好きなのか、モノを買うことが好きなのか、分からない。 そ…

実りあるOJTへ

職場学習論 新装版: 仕事の学びを科学する作者:中原 淳東京大学出版会Amazon OJTというけれど 他の業界でも当たり前に使われている言葉かと思いますが、教育界では、OJT(On-the-Job Training)といって、上司・先輩が、職場の実践を通して指導していくこと…

音楽の授業の在り方

MIT マサチューセッツ工科大学 音楽の授業 ~世界最高峰の「創造する力」の伸ばし方作者:菅野恵理子あさ出版Amazon お勉強ができなくても・・・ 私たちの社会では、国語、数学、理科、社会、外国語といった受験科目と、音楽、体育、美術、技術家庭といったい…

今日のアーティスト Belle Chen

新しいピアニスト まず、こちらをご覧ください。 いかがでしたか。ガムランの響きをピアノで再現するなんて・・・! プリペアドピアノといって、ピアノに様々なモノをはさんだりして、音色・響きを変化させたピアノを使っています。 そのほか、YAMAHAのシン…

今こそ「美術」の力を。すべての人に必要な「アート思考」。

書籍情報 「13歳からのアート思考」/末永 幸歩 著/ダイヤモンド社/四六判338ページ/1800円+税 「美術」で何を学んで来たのか 著者は、知識・技術偏重の美術教育に問題意識をもち、大学の研究員として美術教育の研究に励みつつ、現役の教師として、アートを…

感じたことを音に。創ることの奥深さに迫る作曲入門書。

書籍情報 「作曲少女」/仰木 日向 著/まつだ ひかり まんが・イラスト/YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS 「作曲」が身近な存在に 歌うこと、楽器を演奏すること、音楽を聴くことが趣味という人はいれど、作曲をすることが趣味、という人は珍しい。音楽の…

音をデザインすること

書籍情報 「人と空間が生きる音デザイン」/小松 正史 著/昭和堂/四六判215ページ/1900円+税 音の力で空間をポジティブに お洒落なカフェに行き、香り高い珈琲を飲む。お気に入りの文庫本を片手にふと気が付くと、スローテンポのジャズが流れている・・・。 …